令和8年度宮本常一記念館企画展「周防大島の漁業」の開催について
お知らせ|2026年9月18日
当館ではこの秋、宮本常一が撮影した写真や町民に寄贈していただいた民具等によって周防大島の漁業を紹介する企画展を開催します。

宮本が『周防大島を中心としたる海の生活誌』のなかで早くから指摘しているように、島の漁法は浦々で差異があり、生態学的条件や社会的条件に適応するかたちで様々な漁業が行われてきました。現在も、例えば浮島ではイワシ網、沖家室島では一本釣りが行われていますが、宮本が遺した文書資料や写真資料、さらに近年町民に寄贈していただいた民具資料を相互に対照させながら調査を進めることで、ここ100年ほどの時間スケールの中で漁業の技術や経営形態、それらの変遷過程を比較的高い精度で描き出すことができます。担当者はそのような意図で令和5年度から7年度にかけて各地でフィールドワークを進めてまいりました。宮本が撮影した写真を見ていると、しばしば分からない場面にぶつかることがありますが、それらは現地で聞取りをすることで解決の糸口が見つかることがあります。この企画展ではそうした発見も数多く紹介します。
ところで、当館ではすでに令和7年度に企画展「周防大島の農業」を開催しています。この企画展は、島の産業を紹介する展示の第二弾として行うものです。そこで前回に引き続き、今回も現在町で取り組んでいる「周防大島360」に係るコンテンツを実装しました。具体的には、展示している写真や民具に付している二次元バーコードをスマートフォンで読み込めば、音声ガイド付きの映像を視聴できるようにしています。
この展示を通して、周防大島の漁業について理解を深めていただくとともに、宮本常一関係資料がもつ奥行きの深さを感じ取っていただけますと幸いです。(板垣優河)
【会 期】令和8年11月1日(日)~令和9年1月30日(土)※水曜日ほか休館日除く
【会 場】宮本常一記念館展示室
【料 金】入館料(大人300円、子ども150円)
【問合せ】宮本常一記念館 0820-78-2514
