宮本常一記念館

記念館概要

宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)では、山口県周防大島出身の民俗学研究者宮本常一(1907~1981年)が遺した資料を保管し、展示しています。当館は国や県の助成を受けた「文化教育交流促進施設」として2004年5月に開館し、2024年で20周年を迎えました。
当館で扱っている資料を大別すると、文書資料・蔵書資料・写真資料・民具資料に分けられます。それらをまとめて、「宮本常一関係資料」と総称しています。展示室では、この一連の資料を窓口にして、宮本常一の仕事や周防大島をはじめとする農山漁村の生活文化を学ぶことができます。

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沿革

昭和61(1986)年9月宮本常一記念事業策定審議会の設立。機関紙「郷土』の刊行、写真資料の整理、シンポジウム・講演会等を進める。
平成11(1999)年3月宮本常一の遺族のご厚意により、資料一式が東和町(現周防大島町)に寄贈される。
平成14(2002)年3月新山村振興等農林漁業特別対策事業(国庫補助事業)等の助成を受けて着工。
平成16(2004)年5月開館。正式名称は「周防大島文化交流センター」。重厚なアーチ型ドームはTEM研究所の設計による。
平成19(2007)年8月宮本常一生誕百年記念事業実行委員会による「生誕百年記念の集い」、写真パネル展「宮本常一が歩いた昭和30年代の日本」の開催。
平成22(2010)年9月フィールドワーク「古写真の風景をあるく」の実施。宮本が周防大島で撮った写真を手に、その撮影現場を踏査する企画。
平成24(2012)年6月地域交流員制度の設立。第1回地域交流講座を開催し、当館の機能を利用して生涯学習に取り組もうとする交流員を養成。翌年より交流員相互の情報交換の場として地域交流談話会を開催し、併せて『文化と交流』を創刊。
平成26(2014)年12月開館10周年記念事業として写真集『宮本常一の風景をあるく』シリーズの刊行開始。平成29年3月までに「周防大島東和」「周防大島久賀・橘・大島」「周防大島諸島」の3冊を刊行。
平成27(2015)年4月町内の社会教育施設(宮本常一記念館、周防大島町陸上競技場・総合体育館、八幡生涯学習のむら、日本ハワイ移民資料館)間の連携を強化すべく、周防大島町社会教育施設連携協議会を発足。広報「あそぶ・まなぶ・語る」の発行、町内外の視察研修等を進める。
平成27(2015)年8月公募により、当館の愛称が「宮本常一記念館」に決定し、町長に報告。
平成29(2017)年8月図録「宮本常一コレクションガイド』の刊行。宮本常一生誕110年記念フォーラムの開催。
令和元(2019)年11月「宮本常一旅学講座」の開催。稀代の旅人でもあった宮本に因んで、旅の過去・現在・未来について考える講座。
令和2(2020)年8月YouTubeにて「宮本常一チャンネル」を配備開始。宮本常一記念館の取り組みや周防大島の生活文化などを幅広く紹介。
令和4(2022)年3月当館所蔵の文書資料414点が「宮本学一関係資料」として山口県の有形文化財(歴史資料)の指定を受ける。
令和5(2023)年9月「宮本常一記念館公開講座」の開催。宮本が遺した資料を窓口にして、農山漁村の生活文化や宮本の学問的な魅力に迫る講座。
令和6(2024)年12月宮本常一記念館20周年記念講座の開催。併せて、展示室のリニューアルオープンを行う。

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